2017年 05月 25日
イタリアのビンテージ・チェア(MASON ET MALATESTA)修復。 |
日本ではまず見る事のない、
イタリアビンテージチェアを紹介します。
MASON ET MALATESTA
名前は知らなくても見れば直ぐに解る特徴を持った椅子。
単体よりもペアでより引き立つ椅子というのも
珍しいかもしれない。
材は桜だ。古き良きイタリアンチェリー、目が詰まっていて美しい。
けど塗装は良くない。
ナチュラルは経年で黄変し飴色に変わるが、
こんなにオレンジっぽくはならないだろう...
造りも??
なるほど...。
本物には間違いないが、
製造時期が異なるのだ。
50年代の初期ロットはその造りゆえ、ジョイント部分が開きやすかった、
メーカーは対策として収まりを変え、改良したのだろう。
そしてカラーバリエーションとして、
ソリッドカラーを作ったため、
隠れてしまう木種には然程拘らなかったようだ。
1脚は黒の単色だったに違いない。
もう1脚の木種違いも、
同じように見えるよう工夫する。
虫食い痕もなるべく目立たないように、
buono!!
Special Thanks.Ms.C.G Ms.Nakai. Mr.M & Ms.S
杉橋薫blog.〜修理びより〜by.修理堂
by syuurido
| 2017-05-25 22:30
| ビンテージ家具修理